1994年に平安建都1200年を迎えるにあたり、京都の歴史をテーマにした記念作品を西陣織で制作。題材には京都の市中と、その郊外を大観的に描いた舟木家旧蔵本「洛中洛外図屏風」を選び、額装いたしました。大画面に京都の街とそこに生活する人々の有様を見事な筆運びで描かれた精緻な図柄をもとに、西陣織の伝統的引箔技法と1300口(くち)ジャガードの特殊な機によってあでやかに再現しております。